きたーっ!性の質問・・・

「性の話を聞いて、そっかぁ、いろんな場面を大切にして命の話や大事なこと話していこう」と感想を下さったお母さん。イメージトレーニングをしながら、その日はいつだろうと考えていたそうです。

そのママから電話。「今日、娘と妊娠中や赤ちゃんだった時の話になったんです。そして、ついに質問が来ました!」

「赤ちゃんだった私とお母さん、おなかの中でどうやって繋がっていたの?」(きた!命の質問)

まず、褒めたそうです。「絵本を見てて不思議に思ったの?そうかぁ。よく、聞いてくれたね~。質問してくれてありがとう。ママも教えたかったの。嬉しいなぁ。あのね、赤ちゃんのおへそとママの栄養のお弁当箱の❝胎盤❞っていうとこが、絶対に離れないよ~。大事な大事な赤ちゃ~んって、ロープみたいな❝へその緒❞で繋がっていたの!すごいでしょう。実は残っているのよ。見る?」「え?うん」

へその緒が入った桐の木箱はギシギシって開きにくくなっていて、ママも初めて開けたかもっていう蓋をソーッと開けたら、ガーゼにくるまれてて、それはそれは大事そうに入っていたそうです。今度はそのガーゼをゆっくり外していくと、ホタテのミミみたいに乾いてコチコチになっているへその緒とご対面。ねーねもカチカチ。固唾をのんで見つめるねーねの表情が愛しくって思わず娘を引き寄せて頬を寄せた自分。「ママとつながっていた証拠…」娘の右手が私の左手に伸びてきて感動の一言かと思いきや「ママ、へその緒、短いね」だって。思わず吹きだした一瞬を教えてくれました。娘さんは仕事から戻ったパパに得意げにへその緒や、胎盤の話をしています。話ができて良かったと背中で聞いていた時、娘の声に泣きそうになったことが加えられました。

「お腹の中にいた時から、ママの声やパパの声を聞きながら❝大好きだよ❞って思っていたの…パパとママがいつも笑っていて楽しそうだったから・・・」

胎内記憶?4歳で?「これって性教育になりますか?ありのままを話していたので、思っていたより難しくなかったです。思い出話みたいでした」

難しくなんかないんです。伝えたいことを話しただけ…子供の心に届いた言葉は、自分の命や自分の存在がとても大切なんだって伝わったから「パパとママが大好き」の言葉になったんです。いい時間でしたね。

(夏の日の思い出。ケラケラと笑う子どもの声と一緒に笑う親たちの声…子どもの心には愛されている実感が刻み込まれていくでしょうね。いい子に育っています。数年前の写真ですが…。)